これから株式投資を学ぶ方へ
「株式投資」という言葉にどのようなイメージを感じますか?
一昔前でしたら、小難しそうな大人がやってるもの…みたいな印象があったかも知れません。
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが2022年度から高校の新学習指導要領において家庭科授業で投資商品について学ぶことが決まっています。生涯を見通した資産形成を築くことを目的とし、家計管理を考え、経済計画を立て、さまざまな金融商品(預貯金、民間保険、株式、債券、投資信託など)のメリット、デメリットを知り、理解することが学習の内容です。
私は約30年間、株式投資の世界に身を置いていますが講師やセミナーに呼ばれてお話しするのは若くてもせいぜい大学生です。高校生が授業でこの様な金融知識を学習する取り組みは過去の日本の教育には無かったので目新しさを感じます。それと同時に現在、多くの方が社会人になってからお金の運用を考え出す現実を見直したい気持ちにもなりました。
既に株式に興味があり投資をしてみたい方はもちろん、ひとまず、今すぐ投資を始めなくても、近い将来投資を始めてみたい方やとりあえず知識として知っておきたい方など、多くの皆さんにぜひ読んで頂きたい内容です。
この記事の要点
・親権者の許可があれば未成年でも投資はできる ・投資を始めると学校の授業では習わない知識が得られ、視野が拡がる ・それぞれの証券会社の特徴を知り、賢く選ぼう
未成年のうちに株式投資の勉強をすると…
株式投資は儲かることもあれば損をすることもあります。 金銭的な損得は、とても重要ですが株式投資をすることで学校での学びとは、また違う観点や切り口で世の中の動きや情報をキャッチし自分なりに分析ができるようになると思います。 最初は難しいと思いますが徐々に慣れてくるはずです。 そして株式投資をするうえで、いずれ学ばなくてはならない多くの事を未成年のうちから覚えてしまえば後々楽ですし、大人になってからも充分に役立つ知識ですので早めに着手するのは良い考えだと思います。相場に携わるうちに学んだことを自然に上書きしていく形が理想です。 今回は、実際に投資を行うにあたり、以下の3点についてお伝えします。
• 未成年が投資をするメリット • 未成年の投資の始め方 • 未成年におすすめの証券会社
高校生・未成年者が株式投資をするメリット
未成年が株式投資をするは難しそうなイメージがありますが、まずは勉強をしながら実践してみましょう。
株式投資のメリット
・収入が得られる
・値上がりした場合利益を確定して利益がもらえる
・企業の利益の一部を配当金としてもらえる
・株主優待をもらえることがある
上記についての詳しい説明は以下の記事「株式投資のメリットを3つ紹介!」でまとめています。ぜひご参考にしてみてください。
投資やお金の知識が増える
実際に投資をすると資産形成・資産運用に必要な金融知識を学ぶ機会が増えます。今まであまり興味が湧かなかった事柄も必要に応じて理解できるようになります。
経済動向の把握
投資を始めると日本を始め、世界の経済や政治に対して自然と意識を向けるようになります。 なぜなら株価の値動きは政治や経済と直結しているからです。 結果として投資を始めることで、経済ニュースや新聞をチェックすることが日課になります。
未成年が株式投資を始めるには?
未成年が株式投資を始めるには親権者の許可が必要です。
このページを親権者の方へ読み上げるなどしてみると理解が深まりやすいかもしれません。
そして株式投資を始める上で必要なステップは以下の2つです。
・投資の基礎知識をつける ・証券口座を開く
1. 投資の基礎知識をつける
まずは株式投資の基礎を知りましょう。 このHP内に【初心者必見】の記事が2つありますので、まずは読んでみてください。
また、私の著者「50億稼いだおっさんが教える 月5万円稼ぐ投資法」も参考にしてほしいです。 見出しや目次は以下の記事にまとめています。
また、株式相場は以下のような様々な要因で株価が乱高下します。
・世界の経済指標(米国雇用統計など) ・ 政治動向(米中問題など) ・ 時事ニュース(ミサイル問題やコロナ重症者増加など) ・個別企業の業績動向(月次報告など) ・ 個別企業のニュースリリース(IR) ・ 機関投資家の売買 ・TOB
投資の基礎知識をつけることにより、安全に株取引が行え、さらに知識や学びが深まっていきます。
2. 自分名義の証券口座をつくる
株式投資を始めるには、まず証券口座(未成年口座)を開設することが必要となります。
証券口座は普段使っている銀行口座ではなく、株式等を売買するための口座で、証券会社で開設します。
0歳~19歳であること
開設者が未婚であること
開設者(本人)と親権者が国内在住者であること
親権者が未成年口座を開設しようとしている証券会社の口座を開設している、または開設予定であること
※年齢が20歳未満でも、結婚をしている場合は成年とみなされるので、20歳以上の成年口座を開設できます。
また、本人確認のための書類として概ね以下のものが必要となります。
未成年本人の 「マイナンバー(個人番号)確認書類」 「本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポート等)」 「印鑑」 「金融機関の口座」 親権者のご署名・ご捺印がある同意書 親権者と本人の関係がわかる書類(住民票など)
※証券会社によっては別途必要なものがある場合もあります。
未成年(若年層)におすすめの証券会社
株式の取引(売買)は証券会社を介して証券取引所で行います。その際、証券会社では売買手数料が発生します。(仲介料のようなイメージです) ただ、2021年4月にSBI証券が25歳以下及び未成年の方々を対象に手数料を実質無料化すると発表し、それに追随していくつかの証券会社では25歳以下限定で売買手数料が無料になったり、キャッシュバックされたりと(実質無料)お得に株取引を行えるようになりました。 そんな、お得に取引ができる証券会社をいくつかご紹介します。
SBI証券
SBI証券では未成年を含む25歳以下の方は取引額にかかわらず現物取引の手数料が完全無料になります。
【SBI証券】ネット証券口座開設数No.1|SBI証券 (sbisec.co.jp)
松井証券
松井証券では未成年を含む25歳以下の方は現物取引・信用取引・取引額にかかわらず手数料が無料になります。現物取引のみならず、信用取引の手数料も無料になるのはとてもお得ですね。
松井証券の特徴は以下の記事にまとめています。
岡三オンライン証券
岡三オンライン証券では未成年を含む25歳以下の方は取引額にかかわらず現物取引の手数料が実質無料になります。実質無料というのは取引を行った翌月に、まとめて手数料分がキャッシュバックされるということです。また、キャッシュバック金額に上限はないので安心して取引できますね。
岡三オンライン証券の特徴は以下の記事にまとめています。
DMM.com証券
DMM.com証券でも未成年を含む25歳以下の方は取引額にかかわらず現物取引の手数料が実質無料になります。
DMM.com証券の特徴は以下の記事にまとめています。
auカブコム証券
auカブコム証券でも未成年を含む25歳以下の方は取引額にかかわらず現物取引の手数料が完全無料になります。
auカブコム証券 | ネット証券 (株・信用取引・FX・投資信託・NISA・先物オプション) (kabu.com)
おすすめの証券会社についても以下の【初心者必見】記事にまとめています。ぜひご参考にしてみてください。
まとめ
以上、未成年の株式投資についてまとめました。 冒頭でも触れましたが2022年度から投資商品について高校の家庭科の授業で学ぶことになり、お金にまつわる状況や考え方が変化していることを感じました。 基礎知識を学びながら、まずは少額から株式投資を始めてみたり、または、興味のある業界の銘柄を探してみたり、気になる銘柄の値動きを毎日メモして追ってみたりすることも勉強になると思います。携わり方は人それぞれです。自由なスタイルで学び始めてみてはいかがでしょうか。 また、株取引は損失が出てしまう事があります。ですので最初は「良い学びを得られた」と思えるくらいの金額で始めることをおすすめします。資金管理は株式投資において、とても重要ですので最初は少額から始め、学んでいきましょう。