株主資本配当率(DOE)とは?
株主資本配当率(DOE)とは、企業が株主資本という元手に対して年間、どのくらい配当金を支払っているかを示す指標です。
【株主資本とは】 貸借対照表の『純資産の部』のうち、株主資本に相当する部分の合計金額のことです。 株主が出資した「資本金」のほか「資本準備金」「資本剰余金」「利益準備金」「利益剰余金」などで構成されます。
株主還元の状況を表す指標として、一般的に当期純利益に対する配当額の割合を示す「配当性向」が用いられますが当期純利益は変動が大きいため、近年は株主資本を基準にした「株主資本配当率」を用いる企業が増えています。
(配当性向は当期純利益によって決まるので、前年度から利益が半減した場合は配当金も半分に減配されます。)
株主資本配当率は変動の少ない財務視点を取り入れた「株主資本」を基準にして配当金を決定するため、安定配当に繋がります。
また、株主資本配当率は配当金を増やしたり、自社株買いを行い株主資本を圧縮することで高くなります。
株主資本配当率(DOE)の計算方法
【年間配当総額÷株主資本×100(%)】
または
【配当性向×自己資本利益率(ROE)×100(%)】
で求められます。
各業種の株主資本配当率(DOE)の平均値【2022年時点】
水産・農林業 3.4%
ザイマニより引用
卸売業 2.2%
食料品 2.2%
建設業 3.1%
非鉄金属 2.1%
鉱業 1.5%
機械 2.1%
サービス業 3.7%
金属製品 1.6%
情報・通信業 4.1%
医薬品 2.9%
不動産業 3.3%
陸運業 1.7%
小売業 2.5%
化学 2.3%
繊維製品 1.7%
電気機器 2.4%
ガラス・土石製品 2.0%
輸送用機器 1.6%
石油・石炭製品 3.4%
パルプ・紙 1.5%
その他製品 2.6%
精密機器 2.7%
ゴム製品 2.1%
鉄鋼 1.4%
倉庫・運輸関連 1.7%
海運業 1.8%
空運業 2.0%
電気・ガス業 2.0%
全業種平均 2.7%
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