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水素・燃料アンモニアへの予算詳細
脱炭素技術の開発を支援する2兆円の基金の中から燃料アンモニアの導入事業に最大688億円を充てる方針を決めた。
水素を活用する製鉄事業には1935億円を配分する。
⑤ 製鉄プロセスにおける水素活用 (WG2) 上限 1935億円
【研究開発項目 1】高炉を用いた水素還元技術の開発 ① 所内水素を活用した水素還元技術等の開発・・上限 140億円 コークス炉ガスの改質設備、羽口の改造、配管等の参考見積 (複数社から取得) 等に基づき試算 ② 外部水素や高炉排ガスに含まれる CO2 を活用した低炭素化技術等の開発・・上限 1214億円 既存事業 (環境調和型プロセス技術の開発事業) の試験高炉の規模を 20倍、100倍に大型化すると仮定し、大型化した場合のコスト低減効果を考慮し試算 【研究開発項目 2】水素だけで低品位の鉄鉱石を還元する直接水素還元技術の開発 ① 直接水素還元技術の開発・・上限 345億円 天然ガスベースの直接還元炉の実機の建設費 (複数社から見積取得) を元に、規模を 1/250、1/25 に小型化した場合の費用から試算 ② 直接還元鉄を活用した電炉の不純物除去技術開発・・上限 236億円 通常電炉の実機の建設費 (複数社から見積取得) を元に規模を 1/20 に小型化した場合の費用から試算
⑥ 燃料アンモニアサプライチェーンの構築 (WG2) 上限 688億円
アンモニアの供給能力拡大・低コスト化に向けた製造、輸送、貯蔵、発電等に関わる技術を開発・実証 【研究開発項目 1】アンモニア供給コストの低減 ① アンモニア製造新触媒の開発・実証 上限・・上限 206億円 原料費、設計費、反応器や冷却設備を含む設備費用等の参考見積 (複数社から取得) 等を基に試算 ② グリーンアンモニア電解合成・・上限 26億円 設計費、グローブボックスを含む設備費の参考見積 (複数社から取得) 等を基に試算 【研究開発項目 2】アンモニアの発電利用における高混焼化・専焼化 ① 石炭ボイラーにおけるアンモニア高混焼技術 (専焼技術含む) の開発・実証・・上限 337億円 既存事業 (カーボンリサイクル・次世代火力発電の技術開発事業) でのアンモニア 20%混焼のケースをベースに、混焼率を50%に設定した際のバーナー、気化設備、 貯蔵設備等の設備費や工事費を基に試算 ② ガスタービンにおけるアンモニア専焼技術の開発・実証・・上限 119億円 既存事業 (SIP : アンモニアガスタービンコジェネレーションの技術開発) での混焼バーナー開発費、LNGを専焼した場合の設備費用等を基に試算