株式投資によって得られる利益には『キャピタルゲイン』と『インカムゲイン』の2種類があり、それぞれの特徴やリスクなどを分かりやすく解説していきます。
また配当金と株主優待を取得する際の注意点や「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」 についても解説します。
キャピタルゲインとは?
キャピタルゲインとは、株価が値上がりした際の売却益や空売りによる利益のことです。
株価が値上がりした際の売却益
空売りによる利益
一般的に成長している企業、好業績の企業などの株式は買い注文が増加し、値上がりしていくことが多いですが、その一方で業績が下降気味であったり、不安定な業績や開示を発表している企業の株式は売り注文が増加し、値下がりしていくことが多いです。
また、株式投資で利益が出た場合、20.315%の税金がかかります。
キャピタルゲイン=利益であるため、売却すると課税対象となります。
たとえば、キャピタルゲイン(利益)が200万円の場合、40万6,300円が徴収されます。
キャピタルゲインのメリット
短期間で大きな利益を得られる可能性があります。
数ヶ月~1年程で株価が数倍になる銘柄もあり、このような銘柄を保有している場合、大きな利益を得ることができます。
キャピタルゲインのデメリット
大きな利益を得られる可能性がある反面、株価上昇を予想して購入した銘柄が暴落したり、値下がりを予想して空売りした銘柄が上昇してしまうなどといったリスクがあります。
また、リーマンショックやコロナショックなどの経済危機になった場合、全体相場が一気に下落するといったリスクもあります。
ポイント
短期間で資産を増やしたい人や多少のリスクがあっても、ハイリターンを望む人はキャピタルゲインが向いています。
インカムゲインとは?
インカムゲインとは、資産を保有しているだけで定期的に得られる収入のことです。
株式投資におけるインカムゲインは配当金にあたります。(不動産では賃貸での家賃収入、債権では利子がインカムゲインとされます。)
【株主と会社の関係】
また、インカムゲインにも税金がかかり20.315%が課税されます。
インカムゲインのメリット
株価の短期的な値動きに左右されず、長期運用を通して定期的に配当金や株主優待が得られることです。
インカムゲインのデメリット
配当金の年間利回りは数%のため、大きな利益を得ることは難しいです。特に少額資金の方は恩恵を感じづらいでしょう。また、業績が悪化した場合は配当金が減ったり、株式優待が廃止になるといったリスクもあります。
ポイント
長期的に安定した収益が欲しい人、リスクを抑えたい人、頻繁に株式市場をチェックするのが難しい人などはインカムゲインが向いています。
以下で配当金と株主優待について簡単に解説します⬇️
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配当金とは
配当金とは企業が経済活動で生み出した利益の一部を株主へ還元するために支払われるお金のことで、保有株数に応じて分配されます。
1株あたり10円の配当の場合、100株保有している人は1,000円、500株保有している人は5,000円が分配されます。
配当金についての注意点
配当金は会社が生み出した利益に左右されるので配当利回りは常に一定ではなく、決算を発表したときなどに利回りの変更が発表されることがあります。
また、業績に関係なく配当金を還元していない会社もあれば業績が悪く、配当金を還元できない会社もあります。配当金を取得する目的で株式投資をする方は会社の業績や配当利回り、権利確定月などをよく調べてから投資をする会社を決めましょう。
また、権利付最終日までに株式を保有していないと配当金は取得できません。「権利付最終日」の翌営業日の「権利落ち日」には売却して大丈夫です。
「日経連続増配株指数」と「日経累進高配当株指数」について
日本経済新聞社は2023年6月30日から「日経連続増配株指数」と「日経累進高配当株指数(愛称:しっかりインカム)」の算出・公表を開始しました。
「日経連続増配株指数」とは、増配を続ける国内企業の株価動向を表す指数で、実績ベースで配当を連続で原則10年以上増やしている企業のうち、その年数の上位から70銘柄を上限に選んで指数を計算しています。
長期的に減配をせずに増配か配当を維持する「日経累進高配当株指数」は、実績ベースで累進配当を10年以上続ける企業のうち、予想ベースの配当利回りが高い順に 30銘柄で構成しています。
インカムゲインでの利益を狙う場合、この2つの指数の構成銘柄を参考にしてみるのも良いかもしれません。
詳細はこちらに掲載されています⬇️
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/news/20230614J_1.pdf
株主優待とは
企業が株主に対して自社サービスの割引券や商品などを提供することです。
株主優待についての注意点
株主優待を取得するには取得のために必要な株式数を保有していて、何年か継続保有を条件としている会社もあります。
基本的には100株保有し、保有期間は1年未満で優待が取得できる会社が多いですが、500株以上の保有で3~5年継続して保有していることを取得の条件としている会社もあります。※会社によって株式保有数や年数は異なります。
優待を取得する目的で投資を始めたい人は優待内容とともに、取得のための条件を調べてから投資する会社を決めましょう。
また、優待は配当金と同様、権利付最終日までに株式を保有していないと取得できないので注意しましょう。
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